葉隠武士はこんなに凄まじいのか! [ 死ぬことと見つけたり ] 作: 隆 慶一郎
今回紹介するのはコチラ!
死ぬことと見つけたり 作:隆 慶一郎
皆さん「葉隠」 って知ってます?
鍋島藩(今でいう佐賀県)の
山本常朝って人が作ったもので
武士はこうあるべき!といった心構えが記されているもの。
これはかなり強烈なものなので、
一回読んでみることをオススメします。
本文をがっつり読むのもいいですが、
私は漫画版のコッチの方が好きかな!
というかしっかりしたの読んでないんだよね…(´・ω・`)
わかりやすく描かれてて、かなり面白い!
というか葉隠れに限らず
マンガ日本の古典シリーズはどれも面白いです!('ω')ノ
さて、この葉隠れを基本に作られた小説が
今回紹介する[死ぬことと見つけたり]です!
このお話の何がいいかって、
主人公筆頭の鍋島武士の生き方が、かっこいいというかなんというか…
とにかく真似できないんですよ!
だって毎朝「自分を殺す」イメトレをするんですよ?
毎朝毎朝死んで死んで…
主人公は「生ける死人」 として活躍します!
死んでいるから何も恐れない
死んでいるから躊躇しない
死んでいるから欲がない
もしこんな人が敵に回ったら最悪です!
勝ち目なんてないよ!
常人が色々考えを巡らせてる間に、この人たちは動いてしまいます!
即断即決!死人にブレーキなんてありません!
こんな感じで生きているので、
常人とは全く違う価値観で
主人公の杢之助御一行は色々な事件を解決していきます。
内容の面白さに拍車をかけるのは
その読みやすさ!
最近発売された新しい本と比べても
同じくらい、いやいや、それ以上に読みやすくなっております!
発行年はなんと平成6年!
そんなに昔の小説がこんなに読みやすいとは、正直驚きました (;・∀・)
そして どうしても残念なのが、
物語の終盤で、作者の隆慶一郎さんが亡くなってしまったこと。
こればかりはどうしようもありませんし、
この後の展開を書いた構想書きは残っているので
最後まで楽しんで読むことはできるんですが…
もったいないと思っちゃいますね(´・ω・`)
これだけ面白い歴史小説なのに
最後まで読めないのはやっぱり残念。
娯楽としても教養としても人生の教科書としても
この作品は一級品!
是非読んでみてくださいね(^^)/
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