今日は僕が大学時代にとてもとても大きな影響を受けた一冊を

紹介します。
その本というのは…

「小説 上杉鷹山」 著:童門 冬二 です!

この本の中には心から尊敬できる、輝く男の姿が書かれています。

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急に上杉鷹山と言われてもピンとこない人も多いのではないでしょうか?

でも、上杉鷹山のこの言葉は一度は耳にしたことがあると思います。

「なせば成る」

かく言う僕も、この言葉から上杉鷹山という人物を知りました。
とても現実的でやる気がわいてくる言葉だったので、上杉鷹山について調べることにしました。

そうしたらなんと驚きの事実!
あのアメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディ

「最も尊敬する日本人」

として上杉鷹山をあげたというではないですか!

おいおい、そんなに有名な人を知らなかったのか!オレだけ知らないのはちょっとまずいかも!

ちょっと焦って周りの友人に確かめてみました。
上杉鷹山って知ってる?」 

そしたら知っている人は…いませんでした(笑) 

少しホッとしつつも、
なんでそんなにすごい人が知られていないのかな?
ということが気になり、がぜん何をした人か知りたくなりました。

それで小説を読んだんですね。

そして読み終わったころには…僕は完全に上杉鷹山に惚れていました。
読んでいる途中何度も涙がこぼれることがあるほど、覚悟を決めた輝く生きざまがあったのです。

どのくらい好きになったかというと、卒業旅行に上杉鷹山の墓参りをしたくらいです。

しかも一人で。

アホ丸出しですね(笑)

でもそれくらいに衝撃を受けたんです。生きざまが美しすぎる…!

僕の感想だけ書いていても伝わらないですから、本のあらすじを紹介しますね。 

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物語の舞台は江戸時代の米沢藩
米沢というと有名なのが米沢牛ですね。山形県の南部、米沢市です。 

この藩に日向(宮崎県)から婿養子としてやってきたのが上杉鷹山です。
 
鷹山には大きな壁が待ち構えていました。

まず鷹山は上杉家の人間ではなかったうえに、養子に入ってきたのがなんと9歳(!)

さらに上杉家は上杉謙信時代の大大名っぷりはどこへやら。財政破たん寸前、というかほぼ破たんしている状態でした。

重臣に甘くみられる中、この若さで経済改革を成し遂げる。

ほぼ「詰み」と言っていい状況を、鷹山は打破していきます!

重臣たちとの 軋轢、古くからの慣習、乗り越えなければいけない数々の壁。
それを頼もしい仲間たちに支えられながら乗り越えていく姿は。心から応援したくなります!

経済改革は領民を富ませるためのものであり、愛と信頼をもってこれを行うこと。「徳」の政治。

これが素直にまっすぐに、正しいと思ったことはどんな身分の者の言うことでも受け入れていく上杉鷹山の改革方針でした。

この小説には上杉鷹山の一生がとても読みやすく、ドラマチックに、丁寧に書かれています。 

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「なせば成る、なさねば成らぬ何事も。成らぬは人の、成さぬなりけり」

これが「なせば成る」の本文です。

物語を最後まで読み終えた時には、この言葉が心にしみること間違いなしです! 
 

 

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)

全一冊 小説 上杉鷹山 (集英社文庫)